無重力水槽

美大卒の平均的なデザイナーが北欧の美大に行くまでの話

仕事のスケッチに役立てている本について

 

私は仕事上で製図とデザインを主に担当しているのですが、所属しているチームは製図寄りなので、0から物事を生み出すようなデザインの仕事は大体仕事全体の30%くらい。なので、スケッチはなるべく続けるようにしているのですがどうしても必要なことが少なくさぼってしまいがちです。

 

そんな中先日デザインチームの先輩から提案書に入れるスケッチの依頼を受けて、しかもそのスケッチ対象がわりと大きいものだったので「これは仕事が本格化する前にウォーミングアップしないとまずいぞ」と思ったわけです。

 

なので今回はそういうときにみる、「仕事のスケッチに役立てている本」についてご紹介します。とはいえ、テクニック的な部分というよりは、先人のスケッチを見てモチベーションをあげるとか、その程度ですのであしからず。

 

 

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死ぬまでに見たい名建築家のドローイング300

死ぬまでに見たい名建築家のドローイング300

 

 

 

正直読み終わって「死ぬまでに見れてよかった」とまでは思わなかったのですが笑

この本はどちらかと言うと作品よりで、仕事中に必要だからさらさらっと書いたスケッチをまとめたというよりは、後に資料として残すことを想定して丁寧に書かれたドローイングなので今回の趣旨とは少し違いますが、本として面白いし、テンションも上がるるので前からよく読むようにしています。

 

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ご覧のとおりかなり作品性の高いものが多いので、絵として参考になるかは怪しいですが、書き込みの量や繊細な線の出し方は勉強になるところが多いです。

 

 

 

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イタリア環境基金(FAI)がミラノの建築物、Villa Necchi Campiglioの改修の資金回収のため、世界中の著名な建築家に声をかけ集まった貴重なスケッチが、モレスキン1冊にまとまりました。Villa Necchi Campiglioはポルタルッピの有名な建築物です。そこでFAIが著名な建築家たちに、建築家が創造の過程で描くスケッチを寄付してもらい、それをオークションで売り、修繕費用にあてたいと考えたのです。実際に建築家たちに手紙を書いたところ、ポジティブな反応があり、世界中の著名な建築家から貴重なスケッチが集まりました。・・・」 

http://moleskinerie.jp/2009/09/the-hand-of-the.html

 

 

上記のような趣旨で出版されたのがMoleskine The Hand of the Designerです。

見た目も本としての材質もモレスキンと同じでかなりテンションがあがります。

 

 

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こちらはやはりモレスキンに書いたようなちょっとしたスケッチの図画が圧倒的に多く、水性で紙がよれてしまった感じや、絵のパースを間違えてペンで消した形跡を生で見ることができる少ない機会です。

 

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このようなスケッチを見て、時に模写するのは技術を会得するためにやっているのではなく、普段スケッチをしないことで無意識に高くなっているハードルを下げる作業の手助けとして活用しています。

 

 

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スケッチはうまい下手以前にまず描く気力が大前提としてあるので、常に均一な質のスケッチを出すためにも書き続けることが必要です。なのでスケッチを求められるようなデザインの仕事が入ったときは必ずスケッチ集などを繰り返し読むことで自分の中のスケッチのハードルを下げる儀式のようなものを欠かさずにやっている感じです。